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ssc 吉田

「特殊清掃って何?」 「どんなときに特殊清掃が必要なの?」 特殊清掃という言葉はだんだん広まってきましたが、いつどんなときに特殊清掃が必要なのかわからないという人も多いでしょう。 特殊清掃について知れば、あなたの身の回りで何か合ったときすぐに対応できるかもしれません。

1.特殊清掃とは?

特殊清掃とは、通常の清掃で汚れを落とすのが難しい部屋を掃除することです。

以下のような部屋は、特殊清掃が必要になります。


血液や体液などによる汚れが床や壁に付着していたり、害虫が発生していたりする部屋は通常の清掃で綺麗にするのが難しくなります。

そのため、特殊清掃は専門業者が依頼を受けて清掃するケースがほとんどです。

2.特殊清掃を依頼するのにかかる費用


特殊清掃を依頼する際にかかる費用は、必要な清掃の内容によって異なりますが、おおよそ5万円〜70万円ほどです。

サービス別の平均費用は、以下のようになっています。部分的な清掃なら数万円で済むこともありますが、部屋まるごと清掃する場合は人件費を含め安くても10万円を超えることがほとんどです。

一戸建てのゴミ屋敷をまるごと掃除する場合、不用品処分・片付けの費用もかかるので料金は50万円近くなることもあります。

料金が高い、と感じる人も少なくありませんが、必要な手間や人件費、消臭剤・除菌剤の量を考えれば5万円以下の格安業者には注意するべきです。

3.特殊清掃と一緒に業者に依頼すべきサービス

業者に特殊清掃を依頼すれば、基本的な清掃はしてもらうことができます。

しかし、清掃作業だけでは落ちない汚れや、整理できない遺品があるケースも少なくありません。

そのため孤独死などが起こった部屋は、清掃に加え、以下のサービスを業者依頼して綺麗にしましょう。


ここからはそれぞれのサービス内容を解説します。

今の部屋の状況に合ったサービスを考え、特殊清掃と一緒に依頼をしてください。

(1)ハウスクリーニング

部屋の基本的な清掃・脱臭に加えハウスクリーニングを行うことで、快適に住める状態にまで部屋が回復します。

ハウスクリーニングの詳しい内容は業者によって異なりますが、主に以下のようなサービスを受けることが可能です。

  1. トイレ・浴室などに発生したカビの除去

  2. 庭の草刈り

  3. エアコン・換気扇の清掃

  4. フローリングのワックス掛け

賃貸の部屋など今後も特殊清掃を行った部屋に人が住む場合、ハウスクリーニングを行い環境を良くしておきましょう。

(2)遺品整理

遺品の整理を専門家に依頼することで、必要なものとそうでないものを分別し部屋を綺麗に片付けることができます。

孤独死や事件・自殺が合った部屋では、亡くなった人の遺品がそのまま残っている場合が多いです。

遺品の整理は遺族だけでもできますが、遺品の量が多い場合は片付けに数日かかることもあります

片付けの手間を省くには、遺品整理と特殊清掃をまとめて1つの業者に依頼することが必要です。

複数業者に依頼すると、日程の調整をしなくてはならないこともありますので、まとめて依頼できると手間を減らし時短にもつながるでしょう。

身近な人を亡くしたショックが大きい人は、遺品整理を専門業者に任せて心と身体を休める時間を確保することを優先してみてください。

(3)遺品供養

業者によっては、遺品の整理だけでなく遺品供養をセットで行ってくれることもあります。

遺品の供養は、基本的に合同のお焚き上げで行います。

大切な遺品をそのまま捨ててしまうことに抵抗がある、という人は遺品供養も業者にお任せしましょう。

詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。


(4)不用品処分

遺品整理で出てきた不用品を、業者に処分してもらうことも可能です。

例えば、孤独死などが起こった現場には、遺品以外にゴミや不用品が大量にあり処分に困ることが多々あります

自力で捨てることもできますが、量が多いと短期間で不用品を処分するのは難しいです。

そのため、不用品回収もなるべくまとめて業者に依頼しましょう。

ただし、不用品を処分できる業者は限られているので、処分してもらえるか事前に確認すべきです。

ですが、専門の業者を利用し、原状回復するチャンスですので、必要に応じて依頼をしましょう。

4.特殊清掃の具体的な現場事例には何がある?


特殊清掃についてもっと詳しく理解するには、具体的な清掃の事例を知ることが大切です。

ここからは、ササットクリーンが行った以下3つの事例を解説します。

特殊清掃の事例3選


  1. ゴミ屋敷で孤独死が発生した物件を特殊清掃した事例

  2. 持病がある方が孤独死された物件を特殊清掃した事例

  3. タワーマンションの浴室で孤独死された物件を特殊清掃した事例


特殊清掃では具体的にどんなことをしてもらえるのか、知りたい人はぜひチェックしてください。

事例1.ゴミ屋敷で孤独死が発生した物件を特殊清掃したケース


こちらは不動産会社様からの依頼です。

管理している物件がゴミ屋敷で、その中で孤独死が発生したことにより特殊清掃をしてほしいと依頼がありました。

大量の生活ゴミがあるほか、腐敗臭が充満しており、体液で室内が汚染されていました。

ササットクリーンでは以下の作業をご提案し、実施しております。

  • 腐敗物の撤去

  • ゴミ屋敷の清掃

  • 除菌・消臭

また原状回復もご希望されていたため、工事をする前提で作業を行いました。

この事例のように、孤独死の特殊清掃に加えてゴミ屋敷の掃除、原状回復工事までを行うと高額になる可能性が高いです。

事例2.持病がある方が孤独死された物件を特殊清掃したケース


こちらは、アパート(1K)で肺炎により亡くなった方(孤独死)の特殊清掃事例です。

事前に死因について「肺炎」と伺っていたため、全身防護服とN-95マスクを使っての作業となりました。

発見までに時間がかかったことにより、孤独死特有の臭いが広がっていた事例です。

そのため特殊清掃業者は異臭を消すことを中心に、以下のような作業で対応しています。

  • 室内残置物の撤去

  • 消毒・脱臭作業

孤独死が起こった現場では、部屋全体に臭いが染み込んでいるため強力な除菌剤や脱臭剤で臭いを除去する必要があります

時には時間が経つにつれて再び臭いが出てくるということもあるので、追加で脱臭をお願いしなければいけないケースも少なくありません。

事例3.タワーマンションでの孤独死を特殊清掃したケース


こちらは東京都のタワーマンションで発生した孤独死を特殊清掃した事例です。

発見までに一ヶ月以上がかかり、同じフロアの住民が部屋から漏れ出した腐敗臭に気づいたことで発覚しました。

依頼者はこの部屋の住人のご親族で、遠方に住んでおりすぐに現地に来れないため、部屋の鍵を郵送してもらい立ち会いなしで現地調査を行いました

お客様は管理会社に部屋の引き渡しができる状態にしてほしいとご希望されていたため、以下の作業を提案しました。

  • 浴室のクリーニング

  • 消毒、脱臭

  • 貴重品の捜索

  • 残置物の撤去

タワーマンションには搬出用のエレベーターが1台しかなく、残置物の搬出時に腐敗臭が漏れないように工夫するのが大変で、作業に5日かかりました

最後までお客様と会う機会はなかったものの、毎日作業の報告を行ったため「安心して作業を依頼できた」とおっしゃっていただきました

5.特殊清掃の依頼から引き渡しまでの4ステップ

次に、特殊清掃の依頼から引き渡しまでの4ステップを詳細に解説します。

知識を身につけることで、特殊清掃の依頼をスムーズに行うための適切なプロセスが理解でき、安心して業者に仕事を任せることが可能になります。

しかし、この内容を知らないままだと、清掃の流れや進行具合について不明確なままで、途中で混乱したり、結果に不満を持つ可能性があります。

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  1. 業者へ特殊清掃の依頼をする

  2. 業者に見積もりを取ってもらう

  3. 特殊清掃の作業を開始する

  4. 作業後の現場に問題が無ければ引き渡し完了

これらの手順を順に追っていきましょう。

流れ1.業者へ特殊清掃の依頼をする

特殊清掃を依頼する際の最初のステップは、専門の業者に連絡を取ることです。

特殊清掃の依頼は、問題の具体的な内容と状況を把握し、それを業者に明確に伝えることから始まります

依頼者自身が把握できていない部分や不明な点は、業者とのコミュニケーションを通じて解決します。

最初の連絡時には物件の住所、清掃の必要な部屋の数や面積、清掃内容(血液や体液の除去、異臭の除去など)を伝え、見積もりを依頼しましょう。

流れ2.業者に見積もりを取ってもらう

特殊清掃の依頼をした後、業者から見積もりを取りましょう。

見積もりは業者が物件を訪れ、具体的な清掃内容や作業量を確認した上で作成します。

そのため、業者には現地で状況を確認させることが重要です。

これにより、業者はより正確な作業時間や必要な人員、使用する機材や薬剤などを見積もることができ、あなたにとっては後々のトラブルを防ぐことにつながります。

以上の流れを経て作成された見積もりは、特殊清掃作業の全体像を理解し、あなたが予算内で作業を進めるための重要な道具となります。

もし見積もりが高すぎると感じた場合は、見積書を確認して、作業内容や費用の内訳を詳しく聞いてみましょう。

流れ3.特殊清掃の作業を開始する

特殊清掃の見積もりに納得して、契約を行った後、作業を開始します

業者が現場に到着したら、まずは全体的な状況を再確認します。

これは、見積もり時点から状況が変わっていないか、新たな問題が発生していないかを確認するためのものです。

その後、特殊清掃の作業を行います。

もし、作業中に問題が発生したり、疑問が生じた場合は遠慮せずに業者に問い合わせましょう。

流れ4.作業後の現場に問題が無ければ引き渡し完了

特殊清掃作業が完了した後は、最終的に作業後の現場を確認し、問題がなければ引き渡しの手続きを行いましょう。

作業が終わったら、業者はまず清掃後の状況を詳細に説明します。

次に、あなた自身が現場を確認してください。

これは、清掃作業が適切に行われ、状況が改善されたかどうかを自分の目で確かめるためのものです。

何か問題を発見した場合や不明な点がある場合は、すぐに業者に質問しましょう。

確認作業が終了し、あなたが清掃作業に満足した場合は、最後に業者と引き渡しの手続きを行います。

この時点で、清掃作業は正式に終了となります。

6.業者が行う特殊清掃作業の流れを紹介!

続いて、業者が行う特殊清掃作業の具体的な流れを紹介します。

この見出しで紹介する内容を知っていれば、実際に特殊清掃がどのように行われるのか、何が必要であるのかを理解でき、適切な業者選びや準備に役立ちます

具体的に紹介する内容は以下の通りです。

  1. 現場の除菌を行う

  2. 汚染物の処理をする

  3. 薬剤を使って特殊清掃をする

  4. 家財を搬出する

  5. 壁紙(クロス)を剥がす

  6. オゾン脱臭機を使って消臭する

これらのステップを通じて、特殊清掃の全体像を理解しましょう。

流れ1.現場の除菌を行う

殊清掃の作業において最初に行われるのが現場の除菌です。

作業者は専門的な防護服を着用し、マスクやゴーグルで目と呼吸器系を保護します。

次に、作業者は除菌剤を使用して現場全体を徹底的に清掃します。

血液や体液などが付着している可能性がある箇所は重点的に除菌を行います

これにより、現場に存在する細菌やウイルスを効果的に除去することが可能です。

流れ2.汚染物の処理をする

特殊清掃の次のステップは汚染物の処理です。

例えば、血液や体液により汚染された布団やカーペットは、特殊な方法で処分しなければなりません

また、壁や床についた汚れも、専門の清掃機器と薬品を使用して除去されます。

具体的な事例として、孤独死が発生した物件では、死後の体液により床や家具が汚染されることが多いです。

このような場合、業者は専門の清掃機器を使って汚れを除去し、汚染された家具や布団は適切に処分します。

このプロセスは専門的な知識と技術を必要とし、一般の清掃業者では対応できません。

特殊清掃業者に依頼することで、汚染物の適切な処理と清掃が可能となります。

流れ3.薬剤を使って特殊清掃をする

次のステップは、薬剤を使っての清掃です。

専用の薬剤を用いて、生物的・化学的汚染を取り除き、現場を清潔にすることを目指します

薬剤の選択は現場の状況や汚れの種類により異なります。

例えば、ウイルスや細菌の汚染が疑われる場合は、強力な消毒剤が必要です。

また、異臭の元となる物質を分解するために特殊な脱臭剤も使われます。

具体的な事例として、孤独死が発生した物件での清掃を挙げることができます。

この場合、死体からの体液や血液などによる生物的汚染が主な問題となるため、これらを除去するための強力な消毒剤が用いられます。

流れ4.家財を搬出する

次は、汚染された家具や物品を適切に処分し、空間をクリアにする作業が行われます。

血液や体液で汚染された物品は、通常の清掃では元の状態に戻すのが困難だからです。

これらの物品がそのままになると、衛生状態を悪化させる可能性もあります。

そのため、家財だけでなく、ゴミや不用品があればそれらも搬出し、処分しなければなりません。

流れ5.壁紙(クロス)を剥がす

家財の搬出が終わったら、壁紙(クロス)の剥がしを行います。

壁紙が汚染物質を吸収し、臭いや菌の原因となるためです。

壁紙の剥がしは、特に孤独死や長期間放置された物件で重要となります。

これらの状況では、汚染物質が壁紙に浸透し、通常の清掃では取り除くことができない場合があります。

流れ6.オゾン脱臭機を使って消臭する

最後に、オゾン脱臭機を使用しての消臭作業が行われます。

オゾン脱臭機の使用理由は、オゾンが空気中の微細な粒子や細菌、ウィルスなどを酸化し、効率よく消臭が行えるからです。

そのため、独特の臭いが残る特殊清掃現場での消臭には最適な方法と言えます

例えば、孤独死が発生した物件では、特有の臭いが残ることがあります。

この臭いを人の手では完全に取り除くことは難しいため、オゾン脱臭機が重要な役割を果たします。

オゾン脱臭機を用いることで、物件は新鮮で清潔な空気に満ち、再び快適な生活空間となります。

5.業者に特殊清掃を依頼する時の注意点


特殊清掃が必要な部屋がある場合、なるべく早く清掃を依頼しなければどんどん料金が高くなってしまいます。

特に夏場は、時間とともに部屋の汚れがかなりひどくなってしまうので1週間対応が遅れただけで数万円料金に違いが出ることも少なくありません。

特殊清掃が必要だ、と感じたらすぐに業者を探して依頼をしましょう。

また、特殊清掃を業者に依頼する場合でも、無防備な状態で部屋に入るのはNGです。

害虫や悪臭が発生しているケースがほとんどなので、マスクも手袋もせず部屋に入ると体調を崩してしまう恐れがあります。

また、孤独死などがあった現場を見て、精神的なショックを受ける人は少なくありません。

心と身体を少しでも楽にするため、部屋に入るときは必ずマスク・手袋・靴カバーをして必要のない出入りは避けましょう

6.特殊清掃で最適な業者を選ぶポイント3つ!


特殊清掃でトラブル無く業者を選ぶには、以下のポイントをチェックしてください。

それぞれの注意点を知ることで、適切な業者が見えてきます。

ベストな特殊清掃業者を見分けるポイント


  1. 見積もりは明確か

  2. 特殊清掃の経験は豊富か

  3. 廃棄物に関する許可を持っているか


事前に業者をしっかりと比較して、トラブルを防ぎましょう。

ポイント1.見積もりは明確か

実際に作業を行う前、業者は清掃をする部屋の確認をして見積もりを出します。

しかし業者によっては見積もりが非常にわかりにくかったり、後になって見積もりにないお金を請求してくることも残念ながら少なくありません。

特に昨今は新しい特殊清掃業者が増えており、相場が分からず高額な料金を提示してくる業者もあります

料金は先ほど説明した相場と合っているか、サービスごとに明確な料金が示されているかしっかり確認しましょう。

ポイント2.特殊清掃の経験は豊富か

特殊清掃の実績を多く持っている業者は経験が豊富で作業にも慣れているので、サービスの質が高いと言えます。

特殊清掃の作業実績は多くの業者が公式サイトに載せているので、まずはチェックしてみましょう。

例えば、は以下のページに掲載させていただいており

特殊清掃やハウスクリーニングの現場は、間取りから状況まで多種多様。

豊富な知識を持ち「経験した場数が多い」ブルークリーンなら細かい見積もりから柔軟な対応までご相談をいただけます

ポイント3.廃棄物に関する許可を持っているか

最後に、廃棄物に関する許可を持っているかを確認しておきましょう。

産業廃棄物収集運搬業許可、または一般廃棄物収集運搬業許可(現在新規取得不可)が必要です。

一般廃棄物収集運搬業許可があれば、一般家庭から出た廃棄物を収集・処分が可能となります。

しかし、新規の取得ができませんので、基本的には産業廃棄物収集運搬業許可を持つ業者です。

産業廃棄物収集運搬業許可であっても、自社排出扱いとして適切な処分場で廃棄物を処分し、マニフェスト管理等を厳格に行っている業者が大半でしょう。

つまり、こうした許可を持っていることが確認できない業者だと「違法」の可能性がありますので、不安な場合は確認してみてください。


ササットクリーン

0120-110-714



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